住まいのコラム 一覧 COLUMN
失敗しない家づくりの知恵
生活の動線
家を建てるときに動線を考えることは大切です。①家事動線、②来客動線、
③通勤動線、④衛生動線について考える必要がありますが、特に重要視されているのは家事導線でしょう。最も家にいる時間が長く、立ち働いている主婦/主夫が動きやすいように、家事動線を計画する必要でしょう。家事の中でも手間がかかるのは洗濯と料理です。この2つに共通するのは、家の出入りが発生するということ。洗濯は洗った衣服をバルコニーなどで干す必要があります。料理の場合は、調理途中で外に出ることはないかもしれませんが、買い物をした食材をキッチンにしまう、キッチンで出たゴミ出しをするなどがあります。これらのことを総合すると、効率の良い家事動線は家の出入り・洗濯・料理の3つをリンクさせて考えると良いでしょう。なお、通勤導線については朝の混雑を解消するために、通路を広くしてお互いすれ違うことができるようにすることが大切です。また、同じ時間帯で複数人が洗面所を使うこともあるため、洗面台と鏡は横に広くしてドライヤーやなどを同時に使えるよう、工夫するといいでしょう。水回りは1ヶ所に集めたほうが何かと効率が良いのですが、衛生導線については家族と接触する前にコロナなど感染病の対策として、玄関付近に手洗い口を設けるなど必要でしょう。