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失敗しない家づくりの知恵

住環境を考慮して窓の位置や設備を決める

間取りや窓の位置を決めるときは、隣家の窓の位置や給湯器の位置などを考慮する必要があります。自宅前の道路の交通量が多い場合は、寝室を道路側にしない、寝室の窓を最初からペアガラスにするなどの対策が取れます。採光を増やそうとして窓の数やサイズを増やしすぎて、家具を置く面がなくなったり、高さが低い家具しかおけなくなるなど、困った状況に陥ってしまう可能性があります。また、ちゃんと光が入ってくる方角にあるのか、隣接する建物に遮られないかなど、しっかりと確認することが大切です。窓は数ではなく、位置に重点を置きましょう。また窓は光以外にも、開けることで音や匂いも家の中に入ってきます。隣り合う施設や家がある場合は、注意しましょう。窓の数や大きさは、エネルギー効率に直接影響します。凡そ45%の熱は窓から出ていきます。省エネや熱効率を考えて窓の大きさや数も考えましょう。明るい家は誰しも憧れ、自然光をたくさん取り入れるために窓を多めにつけた結果、熱効率性が悪くなり冷暖房費がかさむケースも出てきます。それ以外には他の家や道路との位置関係をよく考えていなかったために、外からの視線が気になり「結局カーテンを閉めて生活をしている」なんて残念なパターンはありがちです。カーテンを一日中閉めておかないとならず、暗い空間での生活を強いられることも多々あるようです。窓を多くする分壁が少なくなるため、家具の置き場に困ってしまうこともあるでしょう。一方、明かり取りの天窓もよく方角を考えなければなりません。直射日光が強く入ると暑くなり、下に置いた家具や、カーペットが日焼けしてしまうケースもあります。

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