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失敗しない家づくりの知恵

家の劣化で気を付ける事

1位 外壁の劣化
戸建て住宅での雨漏り原因については、外壁であるケースが最も多いと言われています。なぜ外壁化と思うかもしれませんが、外壁のひび割れや、各種雨仕舞のためのシーリングの劣化など、非常に多岐にわたる雨漏り原因が存在するのです。例えば、モルタル壁を採用している戸建て住宅の場合、新築の時にはなかったにしても、築年数が進めばモルタル外壁そのものが、乾燥収縮を繰り返すことで、どうしてもひび割れが生じ劣化が早いというデータがあります。また、日本は地震が非常に多い国ですし、地震のたびに外壁にダメージが入ってしまっています。他にも、近年の戸建てで増加しているサイディング壁に関しては、一枚の板なのではなく、複数のサイディング材を貼り付けていくというものですので、材料と材料の間には隙間が生じてしまうのです。この隙間は、シーリング材でコーティングするのですが、日射により徐々に劣化してしまうことになり、築7年程度で雨水の侵入口になってしまうことになります。なお、シーリング材に関しては、外壁に開けられた配管穴や換気扇フード・換気ガラリ周辺、配線貫通部の隙間などを埋める目的で各所に施工されています。これらも経年劣化で隙間が生じてしまうようになるので、定期的にこういった部分をチェックし、雨漏りさせないようにメンテナンスしなければいけません。

2位 屋根の劣化
戸建ての雨漏り原因箇所について、第二位に位置するのが屋根です。例えば、住宅の最上階の天井などに雨染みができている、クロス剥がれが生じているなどと言う場合は、屋根に何らかの問題が生じている可能性が高いです。屋根からの雨漏りに関してもさまざまな要因が考えられます。例えば、瓦やスレートを採用している屋根であれば、屋根材の割れ・欠けが原因になっている可能性があります。他には、強風により棟板金が浮いてしまい、雨水が侵入できるようになっている、漆喰が劣化してひび割れや脱落が生じている、外壁との取り合い部分に施工されているシーリングが切れて雨水が侵入できるようになっているなどと言った問題が多いです。後気を付けるところは、屋根の形状が複雑になるとその継ぎ目部分から劣化が始まります。できるだけ屋根の形状はシンプルにすることが望ましいでしょう。なお、天窓を導入している住宅は、屋根の問題と言うよりも、天窓の劣化により雨漏りが引き起こされるケースが多いです。
注意しておきたいのは、近年再生可能エネルギーが強く普及推進されていることもあり、後付けで太陽光発電を導入する家庭が多くなっています。しかし実は、この太陽光パネルの設置が原因で雨漏りが始まるというケースが非常に多くなっているのです。太陽光パネルの設置業者の中には、屋根に関する知識が薄いことから、パネルを固定するために使用したビス穴の雨仕舞処理などをせずに施工を完了させてしまう場合があるのです。そして、このビス穴から雨水が侵入するようになり、雨漏りする事例が多くなっています。屋根からの雨漏りは、住人さんが小まめにチェックするのが難しい位置になります。

3位 バルコニー
一般の方が、雨漏りのイメージをほとんど持たない場所なのに、非常に雨漏りの危険が高い部分がバルコニーです。そもそも、バルコニーは、外壁から突き出た場所になりますので、雨の影響は非常に受けやすい場所となります。
バルコニーからの雨漏りに関しては、床や壁の防水層の劣化から水が侵入してしまうというケースが多いです。特に、排水溝周りや、壁の立ち上がり部分などにひび割れが生じてしまい、そこが雨漏り原因になってしまうというケースが多いですね。他にも、パラペットの上部に取り付けられている笠木の劣化も雨漏り原因となることが多いです。笠木と外壁の取り合い部分のシーリングが切れてしまい、強風を伴う横殴りの雨などがあった際に、そこから水が侵入してしまうというパターンです。
バルコニーからの雨漏りは、基本的に経年劣化による発生が多いので、定期的に劣化部分のチェックをしておきましょう。なお、稀にですが、新築時の施工不良で雨水が侵入してしまうというケースがあるので、その場合は建築業者に手直ししてもらうと良いでしょう。

4位 窓とサッシ周り
4位は、窓やドアなどのサッシ周りです。外壁に合わせても良いとは思うのですが、ここでは独立した原因としてご紹介しておきます。
サッシ周りの雨漏りに関しては、サッシと外壁の隙間を埋めるために施工されているシーリングの劣化が主な要因になります。上述したように、住宅の各所にシーリングが使用されているのですが、これが日射の影響などで徐々に硬化していってしまい、亀裂や脱落などの症状が出てしまうことがあります。シーリングは、雨漏り原因となる隙間を埋めるということが役割ですので、この部分の劣化は当然雨漏り原因になります。なお、稀にですが、サッシ本体が変形してしまうことで、隙間が生じてしまい水が浸入するケースがあります。このパターンは、多くの場合経年劣化なのですが、たまに新築時の施工不良(納まり不良)に起因することがあります。
戸建て住宅で発生する雨漏りについて、どの場所が雨漏り原因になりやすいのかについてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、実は住宅での雨漏りは、屋根が原因となるケースよりも、外壁の劣化を起因とするケースの方が多いのです。特に、サイディング壁が採用されるケースが増加している近年では、サイディングの目地に施工されているシーリングの劣化を原因とする雨漏りがかなり多くなっていると言われています。
外壁は、屋根と異なり、日常生活の中で住人さんがチェックすることも可能なはずなのですが、「雨漏りは屋根から」と言うイメージが強いのか、雨漏りが実際に発生するまで、外壁の劣化に気付けないお宅が非常に多く、住宅の中でも雨漏りの危険性が非常に高い部分と言えますので、皆さんも普段から注意を払っておきましょう。

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